お食い初めの準備はいつからするといい?必要なものと主な献立
お食い初めについて、やり方ややる事は分かっても、事前に準備が必要になりますよね。必要なもの・用意するものは各家庭によって既にあるものでやるのか、全て購入し揃えるのか、行う場所でも変わってくるかと思いますが、トータルで必要な物はある程度決まっていますので、事前に準備できる事があれば早めに準備するのが良いでしょう。手作りでお料理を作る方は、そんなに早めから準備は出来ないので必要なものをリストアップしておくなど、出来る所までの準備を少しづつ進めていきましょう。一般的に必要な物とお食い初めの主な献立もご紹介致します。
お食い初めの準備はいつから、何をすればいい?
お食い初めの準備をしようとしても色々と準備するものがありますので、お食い初めのお祝いの場所が決まったら、リストアップしていくのがいいでしょう。
準備を始める時期
準備をするのに早いに越したことはないかと思いますが、赤ちゃんが生まれたばかりのママはそんなに余裕が無いですよね。ですので、赤ちゃんの行事の時期をまずは把握しておきましょう。お食い初めは生まれてから百日にするお祝い事なので、遅くてもお祝いする10日前くらいには準備をし始め、直前で慌てる事がないようにしておけば安心です。ただ、お住まいの地域によっては生まれてから110日目にお祝いしたり、生後120日目に行う場合もありますので、御家族で日程を決めてから準備に取り掛かりましょう。パパやママのご両親が遠方に住んでいる場合には、生まれてから100日は経っていないですが、お宮参りと一緒にお食い初めを済ませる事もあるそうです。ですので、まずはお祝いする日程を決めるのがいいでしょう。その後に、お祝い当日はパパ、ママ、赤ちゃんでやるのか、それとも両家の御両親を呼んだり、母方の御両親を招待するのか、など、だいたいの人数を把握しておきましょう。大勢集まる場合には日程調整も必要かと思いますので、その際には集まる方みなさんが無理なく集まれるような連休の日に設定したり、お日柄を気にする方もいらっしゃるかと思いますので、事前に確認してから提案するのがいいでしょう。また、天候や季節も多少気にしておいた方がいいでしょう。例えば大雨の中の移動だったり、猛暑や寒波の中の移動は参加する大人の方もそうですし、主役の赤ちゃんや小さなお子様の兄弟がいる場合は大変です。ですので、絶対に生後100日目、とかではなく、無理のない日に行えるように調整しましょう。
検討する内容
お食い初めの儀式をする日や招待する方などが決まったら、次にお祝いする場所を決めましょう。主に多いのは、料亭やレストラン、またはホテルなどの外出して行う場合と、外出せずご自宅で行う場合です。まずはご両親でどちらがいいのか決めて、お友達のママで既にお食い初めをした方にやってみた感想を聞くのも参考になります。また人生の先輩である祖父母様に相談してみるのもいいでしょう。
自宅で行う場合
自宅で行う場合には一汁三菜のお料理から漆器やお箸、歯固め石など用意するものがたくさんあります。お料理に関しては前日までに材料の調達や下ごしらえを済ませておくといいでしょう。お椀に入れる汁物(お吸い物)は蛤など貝を使用する事が多い様なので、使用する前の砂抜きも前日に忘れずに行いましょう。煮物は沢山作ってもお祝いの後に大人も食べられるので、お祝い用に少量を作るのは面倒だと思いますので、ある程度まとめて作っても問題ないかと思います。
自宅で行う場合は用意するものは多いですが、家族の予定次第で日程の調整がしやすかったり、もし赤ちゃんが泣いてしまっても外食の時とは違い周囲を気にする心配もありません。
レストランで行う場合
レストランで行う場合には、予め予約が必要です。人気なお店やお日柄がいい連休などは混雑する事もあるかと思いますので、日程が決まったら早めに予約する事をおすすめします。しかし、自宅とは違い、お食い初めのプランで予約する事が出来ればお箸や漆器、歯固め用の石も鯛や一汁三菜のお料理と一緒に用意してくれるので、その他に用意するものは特に無く、準備の手間がかかりません。お店によってはお祝い膳の食べさせ方(ご飯を食べる順番)や歯固めの事を教えてくれたり、記念写真を撮ってくれるオプションや個室を用意してくれたりする場合がありますので様々なレストランサイトのお食い初めプランを参考にしてみるといいでしょう。
自宅でお食い初めを行う場合に準備が必要なもの
自宅や実家で行う場合にお食い初めで必要なものと言えば鯛を始めとする祝い膳です。そこに歯固め石を用意したり、お膳や器を用意したりと準備が必要な物があるかと思いますのでご紹介してゆきます。
食器
伝統的な形式で行う場合は漆器を用意します。男の子には朱塗りの、女の子には外側が黒塗りで内側が朱塗りのお椀などがセットになった「祝い膳」を使用します。朱塗りとは文字のごとく、「朱色に塗られた」という意味です。この色ですが、地方によっては男女逆の場合もあるようなので、家族や親戚に聞いてみるといいでしょう。しかし最近では出産祝いなどで貰った食器のセットを使ったり、一般の食器で代用することも多いです。また、食器をレンタルしてお祝い後にお返しできるお店もありますので参考にしましょう。
箸
お祝い事でよく使用するお箸は祝い箸と呼ばれます。お祝いの際中に折れない様、丈夫な柳で作られているものを主に使用し、普通の箸と違い、両端が細くなっているお箸です。長さが約24cmの八寸で末広がりで縁起がいいとされています。「両口箸」「柳箸」「俵箸」などの種類があり、それぞれ意味や由来が異なります。
入手方法
お宮参りの際に大きな神社ではお食い初めセットがもらえる場合もあるようです。また複数個必要な場合は通販でも購入できますし、大きなスーパーで売っている場合もありますので事前に探しておくのが良いでしょう。仕出し業者でお食い初めセットを購入された場合はセットになっている事が多いので確認しておきましょう。
料理
一般的にお祝い膳と呼ばれ、正式には一汁三菜の料理を用意し、その料理を一生食べ物に困りませんように、との願いを込めて食べさせる真似をします。本格的にやる場合は二の膳として紅白のお餅を五つ添えることもあるそうです。また、仕出しの業者さんでもお食い初め料理のお届けをする事もありますし、冷凍でお届けして自宅で解凍するお食い初めセットを販売しているお店もありますので、メニューを確認して購入するのもおすすめです。
歯固め石
お食い初めの儀式の最後に行う歯固め(歯がため)の儀式用の小石の事です。最近ではお宮参りをした時に神社から授かる場合もあるようですが、無い場合には近所の氏神様の神社の境内で拾って借りてくる事もあります。また、河原や海で拾ってきた小石を洗って使用する場合や、地方によっては栗や梅、タコを石の代用で歯固めの儀式で使う場合もあります。
お食い初めで準備する主な献立
お食い初めのお祝い料理を準備するのにも献立がいくつかあるので一般的な献立をご紹介します。
鯛(尾頭付きの焼き魚)
「めでたい」の語呂合わせからお祝いの席に欠かせない魚が鯛です。尾頭付きの鯛を用意しましょう。盛り付けの基本は頭を左に、尾が右側になるように置きます。地域によっては尾頭付きの鮎や鰆、キンキ、ホウボウを使用する場合もあります。通販サイトでも焼いてある鯛を販売しているお店もありますので、一度調べてみるのもいいでしょう。鯛を用意するのが難しい場合は上記の尾頭付きの魚を用意するのがいいでしょう。
お吸い物
貝の汁やお吸い物を用意するのが一般的です。その中でも蛤を用いる場合が多く、蛤の貝は対になっている物以外の貝とは合わさらないので、一生涯に一人、良い人と添い遂げられるようにという願いが込められています。三つ葉などを添えると色合いも綺麗です。
煮物
各家庭により煮物に使われる食材は様々ですが、れんこんは先を見通せるように、縁起のいい梅形に切った梅人参、すくすくと成長する様に筍、海老のように背中が丸くなるまで長生きするように海老、しいたけを亀の甲羅に見立てて長寿を願うように六角形に切ってみたりと、食材ひとつひとつに意味合いが込められています。旬の食材を使うと良いでしょう。
香の物
香の物とはいわゆるお漬物、お新香の事を指します。夏には胡瓜や茄子、冬には蕪や大根などその時期の旬の野菜を漬けた物を用意するのが一般的です。漬物にもぬか漬けや味噌漬けなど種類はたくさんありますので好みのものを用意しましょう。漬け物の代用として紅白なますや酢の物を用意したり、タコや栗、梅干しを使う場合もあるようです。
飯椀
お祝いの席には赤い色がめでたく、魔除けの色ともされていることから、一般的にはお赤飯を用意する場合が多いです。その上に「難を転じる」という語呂合わせから縁起がいいとされる南天の木の葉っぱを乗せると尚いいでしょう。南天の葉には防腐作用もあるのでおすすめです。
仕出し業者でセットを注文する場合
お祝い膳の他に歯固め石や祝い箸がセットになっている便利なものもありますので、注文する前に確認しておきましょう。仕出し業者で注文する場合には、宅配するのに○○円以上の金額から、といった場合もありますので注意が必要です。また、3日前までに予約が必要な店が多いようですが、余裕をもってお祝いの日の一週間前には注文しておくと安心でしょう。
お祝いの準備も楽しく
お食い初めをするには、用意するものや準備するものも多いかと思いますが、一生に一回のお祝いなので、赤ちゃんの健やかな将来を考えながら家族で相談して準備していきましょう。気持ちを込めて準備を一生懸命やれば、親にも忘れがたい大切な思い出になる事と思います。便利な仕出しの宅配サービスを利用したり、通販を利用したり、家族の負担にならないように楽しく家族みんなで準備していけるといいですね。「赤ちゃんの口元へ食事を運んだら本当に食べそうになってた!」とゆうエピソードもあります。そんな姿を見られると生後5カ月頃から始まる離乳食や乳歯が生えるのも楽しみですね。