お食い初めの魚は鯛がいい?選び方や調理・盛りつけのポイント

お食い初めをやるのには「鯛が必要!」と思っている方はたくさんいるかと思いますが、鯛といっても種類はたくさん。それに鯛を一尾買うなんて事はめったに無いので、気軽に買えないし処理の仕方が分からない、といったお悩みもあるかと思います。本当にお食い初めは鯛でしなきゃいけないの?とか様々なお悩みを抱えているママに本記事が解決に向けての手助けになれば幸いです。基本の形式はあるものの、お祝いする気持ちが大切なお食い初め。少しづつ準備を進めていきましょう。

飾り付きの焼き鯛の尾頭付きの画像

お食い初めのメニューで焼き魚を用意する意味

お食い初めでは赤ちゃんに豪華な食事を食べさせる真似をしますが、そもそもなんで鯛がそのメニューの中に入るようになったのか詳しく説明致します。

 

お食い初めの基本的なメニュー

お食い初めにもメニューがあり、その一般的なメニューとなるのが和食の基本と言われている一汁三菜(いちじゅうさんさい)になります。一汁三菜とは字の通り、ご飯のほかに汁物が1品とおかずが3品付く献立の事をいいます。お食い初めの場合はご飯の変わりに赤飯、そして吸い物、主菜(焼き魚)、煮物、香の物を用意するのが一般的です。

焼き魚を用意する意味

なぜお食い初めの際に焼き魚を用意するかというと、お食い初めのメニューには、穀物や海のもの、山のもの、飲み物、お塩が含まれるようになっていて、お魚は海のものになる為、焼き魚が用いられるようになったようです。上記のそれぞれの食物は赤ちゃんが育つのに必要な食材、ということからお食い初めの食事に盛り込まれるようになったようです。

焼き魚に使用する魚

実際に行事に使用するお魚は鯛を使用するのが一般的です。鯛は昔からお祝いの席で振舞われてきたことや、「めでたい」の語呂合わせから様々なお魚の中から鯛が選ばれ縁起物とされたようです。また、鯛の色が鮮やかなピンク色をしている為に、おめでたい紅白を連想させるので、鯛が良しとされています。その他にも鯛は、ほかのお魚に比べて寿命が長く、長生きの願いが込められていたり、栄養価が高いと言われており、赤ちゃんの100日お祝いに適したお魚であると言えますね。

しかし、地域によっては鯛以外の別のお魚を使用する場合もあるようです。鮎やサワラ、キンキやホウボウなど、その地域によって様々なようです。

魚屋さん

お食い初めの魚の選び方と調達方法

赤ちゃんにとっては一生に一回のお食い初め。どうせなら豪華に鯛を使用したい、と思っている方もいらっしゃるかと思いますが、鯛は値段も高いですし、塩焼きにする為に魚焼きグリルに入れてみたらサイズが大きくて入らなかったらどうしよう、とちょっと心配な面があるのも事実。そんな場合のお魚の選び方などをご紹介します。

 

お食い初めの魚の選び方

頭としっぽが付いたままの尾頭つきのお魚がお祝いの際には良いとされています。長寿の願いを込める意味もあると言われているようです。その季節のお魚で尾頭付きのものが売っていれば、それを使用するのもいいでしょう。また、お祝い事には主に鯛を利用されるかと思いますが、鯛を購入する際の選び方として、天然か養殖のどちらがいいとか決まっているわけではないですが、天然のほうが見栄えは良くなるでしょう。では、天然ものと養殖もの、どのように見分けたら分かるのかをお伝えいたします。

 

天然の鯛の特徴

尾びれ(尻尾)の先端が尖っていて、鮮やかなピンク色をしているのが特徴です。

養殖の鯛の特徴

尾びれが網やほかの鯛に当たって丸くなりやすく、養殖の鯛は浅瀬で泳ぐため、身の部分が日焼けをして黒ずんだ色になりやすいのが特徴です。

 

お食い初めの鯛の調達方法

鮮魚店やスーパー、インターネット通販、仕出し屋などで入手できます。もしも行きつけの魚屋さんがあったら事前にお祝い事で使用する、と伝えておけば用意しておいてくれるかもしれません。ただ、スーパーなどでは時期により、販売していない可能性もありますので、気を付けましょう。しかし、仕出し屋を予約して利用すると、鯛がない!なんて心配もなく、調理の必要もないので手間もかかりません。また、他の仕出し料理と一緒に配膳の準備もしてくれるところがあるので、忙しいママにはぴったりです。インターネット通販ではお食い初め用食器のセットや歯固め石がついたものを販売しているところなどもありますので、家族で相談して、自分達のライフスタイルに合うような入手方法を考えておきましょう。

正直屋の仕出し料理のお食い初め

鯛の調理と飾り付けのポイント

お魚が用意できたら、次は調理と飾り付けですね。本記事では、鯛の調理の仕方について説明していきます。

 

鯛を調理するときの流れとポイント

1.ウロコを取る

2.鯛を盛り付ける際に裏側になる方に切れ込みを入れて、内臓を取り除く

(盛り付け時に目立たないようにするため)

3.鯛全体に塩を高めの位置から両面に振りかける

(味付けとして)

4.尾ビレ、背ビレ、腹ビレに塩を塗りこむ

(焦げや型崩れを防ぐため)

5.尻尾から頭に向かって踊り串を刺す

(鯛が踊っているような焼き上がりになりやすいため)

6.焼く

※自分の時間もなかなかとれないママが自宅で魚を初めから調理するのは大変なので、お店でウロコや内臓の処理を行ってくれるところもありますので、そういったサービスがあれば利用する事をおすすめ致します。

 

飾り付けのポイント

・食器

盛り付ける器は大皿が一般的です。しかし大皿を持っていない場合は木製や漆塗のお盆を使用してみてもいいでしょう。その他に、竹ざるや竹編みカゴもおすすめです。

食器やざるなどに鯛を乗せる際、鯛の向きは頭が左向きになるように置くのが縁起が良いとされています。

・敷き紙

お皿が用意できたら敷き紙が用意できると、よりお祝い感を演出することができるのでおすすめです。敷き紙でなくても、縁起の良い紅白紙や千代紙などがお家にあれば、それを使用してもいいでしょう。敷き紙

をする際には紙を折る時に慶事の折り方をするように気をつけましょう。

・敷き葉

一般的に、料理の下に敷かれる葉のことで「搔敷(かいしき)」ともいわれています。鮮やかな葉の緑色が添えられることにより、鯛が映えやすくなります。松の葉や裏白、季節の葉などを使用するのが一般的です。敷き葉は高級なお店のイメージがあるかもしれませんが、居酒屋さんなどで使用されている事もありますので、意外と身近な存在です。

大皿の写真

自分達のこだわりでお祝いをしよう

お祝いでは鯛を使用する事が多い為、主に鯛についてのご紹介となりましたが、お住まいの地方の有名なお魚だったり、よく手に入るお魚でもかまいません。ただ、尾頭付きのお魚がいいかもしれませんね。

それぞれの地域、それぞれのやり方で何のお魚を使用するか変わりますので、ご家族で相談して、自分達のこだわりのお食い初めのお祝いにしましょう。ご自宅の近くに山がある方は、敷き葉で使用できる縁起の良い葉っぱがあるかもしれないのでお散歩がてら探してみるのもおすすめです。

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