仏滅と聞くと、どうしてもネガティブなイメージがわきやすいですよね。その反対で、お祝い事は大安にしておけば間違いない、なんて考えているママも多いのではないでしょうか。しかし一カ月の間に大安は5回くらいです。その大安が土日や祝日とかぶるのは月に1回~2回くらいなので、そのピンポイントのタイミングでお祝いできない事も。生後100日目頃に、親戚も一緒にお祝いするとなるとスケジュールの調整だけでも大変です。日程を決めるのに、どこまで気にしなければいけないのか、気にしなくてもいいかなど、参考にしてみてください。
六曜(ろくよう)という言葉はご存知でしょうか。カレンダーに書いてある事もあるので、大安や友引などひとつひとつは知っていても、六曜全ては知らない、または聞いた事がないという方や、ぼやっとした意味しか分からない、なんて方も多いのではないでしょうか。この機会に覚えておくと、今後役に立つこともあるでしょう。
中国の陰陽五行説に由来し、吉凶を判断するための暦注のことです。「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」という6つの日があり、日本では明治時代から庶民の間で使われ始めたそうです。それが特に盛んに使われるようになったのは戦後以降と言われています。「日柄」とも言います。
最も縁起が良いのは「大安(たいあん)」で、次いで吉日とされるのは「友引(ともびき)」や「先勝(せんしょう)」となります。「友引」「先勝」「先負(せんぷ)」「赤口(しゃっこう)」は時間帯により吉凶が変化する、という特徴があります。「友引」は朝夜が吉で昼は凶、「先勝」は午前中が吉で午後が凶、「先負」は午前中が凶で午後が吉、赤口は正午前後の1時間が吉でそれ以外は凶、「仏滅(ぶつめつ)」は何を行うにも不吉で、最も縁起の良くない日とされています。「仏も滅するような大凶の日」と基本的にお祝いごとには適さないと考えられているのが仏滅です。
赤ちゃんのお祝い事であるお食い初めの日程が決まった、と思ったら、縁起が良くないとされている仏滅に当たってしまい、どうしよう、、と悩んでしまうママもいるようです。では本当に仏滅にお食い初めを行ってもいいのでしょうか。
お食い初めは、赤ちゃんの生後100日前後に行われる祝いごとです。赤ちゃんの健やかな成長を祈って、お祝いの料理を食べさせる真似をします。お食い初めは日本の伝統的な儀式であり、平安時代のころから行われていたとされ、現代まで続くお祝い行事です。
地域によって異なりますが、儀式は赤ちゃんの生後100日~120日頃に行うのが一般的です。赤ちゃんの体調や親族の予定を優先して日程を決める事が多いようです。お祝い事なので基本的には吉日に行うのが好ましいですが、予定を変更してまで無理に仏滅を避ける必要はないでしょう。それほど気にする必要はないという考え方が一般的ですので安心してください。
お祝いする日が仏滅になってしまったら、おじいちゃん、おばあちゃんはあまりいい気がしないかもしれません。しかし、最近では昔ほど気にしなくても大丈夫なようですので、仏滅にお食い初めをする際のポイントをご紹介します。
お食い初めの参加者の中に、六曜を気にする人がいる可能性もあるので、仏滅にお食い初めの儀式を行う場合には、事前に参加者に確認を取っておくと良いでしょう。両家の祖父母にも確認できるといいでしょう。
もともとの表記は「物滅」であることから、仏滅には「新たな物事を始めるのに適した日」という解釈もあるようです。そのため凶の日という考え方にとらわれすぎなくても良いでしょう。近年では、さまざまなメリットが得られるため、あえて仏滅に結婚式などのお祝いごとを行う人もいらっしゃいます。
例:料金の安さ、予約の取りやすさなど
六曜では仏滅でも、ほかの吉日と重なっている場合があります。どういう事かと言いますと「天赦日」や「一粒万倍日」などと呼ばれる吉日があるのです。天赦日とは、何事をするにも好ましいと言われる吉日のことで一粒万倍日とは、物事を始めるのに良いと言われる吉日のことです。
六曜は普段の日常生活ではほとんど気にする事がないと思いますが、イベントごとやお祝いの行事では気になるのが本音のところですよね。気にするのも、しないのも自由ですが、気にしすぎて決まっていた日にちを変更する等、周囲の方の迷惑にはならないようにしましょうね。お祝いの日程を決める時は、赤ちゃんが生まれてからちょうど100日目がいい、という方や、土曜や日曜日がいい、という方など様々な希望があるかと思いますので、候補日をいくつか出しておいてそこから家族で相談するのがいいかもしれませんね。
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