正直屋の歴史

正直屋グループの歴史は、大正13年(1924)9月16日、創始者・山﨑タメ刀自により創業された大衆食堂「正直家」を原点として今日に至っています。正直家(のち正直屋に改める)の創業に当たって創始者は「人様のお役に立つ働きをしたい」と念願し、終生その念願の実践に徹底されました。この創始者の願いと行動は、多年にわたる深い信仰の心から生まれたものであります。

創始者の心は、創業者・山﨑城之助、山﨑トモに継承され、本格的に実践されて、社業の進展を大きく推進しました。以後、歴代の経営者並びに従業員は、創業の精神としてこれを引き継ぎ、営々としてこの実践につとめ続けております。

お客様中心の発想と行動が社風として定着し、正直屋の精神的伝統を形成するに至り、昭和23年(1948)12月、株式組織のもとに再発足した正直屋は、創業の精神を企業活動として具現することを目指し、多角的に事業活動を展開いたしました。創業当初の大衆食堂を基盤として、レストラン事業、給食事業の大型化を推進し、新しい時代の要請に応えて、ケータリング事業、イベント・パーティ事業への進出をも具体化しました。この間、地元への奉仕拡大の一環として、文教関連事業も推進しております。

このような社業の拡大発展に伴って、事業分野が多角化し、多数の従業員が広大な商圏に散在して活動することになり、企業としての統一的な経営姿勢を示す要請が高まったため、昭和52年(1977)、経営の理想を示す「経営理念」およびその実践規範として「社是」を成文化し、正直屋の信条とするところを内外に公表いたしました。

正直屋の歴史

昭和56年(1981年)6月、株式会社東京正直屋を設立し、創業の地である東京に初進出し、ケータリング事業の本格展開を推し進め、さらに平成3年(1991)には、経営理念および社是の主旨をより具体的に示すものとして、当社の向かうべき方向を「わが社の使命」として表明し、企業としての正直屋の信条を明確にしました。平成6年(1994)9月、正直屋は創業以来、満70年の社歴を刻むに至った際、70年の歴史を回顧・分析し、正直屋が創業以来、一貫して堅持し継承してきた精神的伝統と、これを成文化した「経営理念」「社是」並びに「使命観」が、企業の信条として正しいということを確信しました。われわれは、この確信を基点として伝統の精神をさらに深め、具体的な経営活動として発展させ、次代を担う世代に対して、誇りを持って引き継ぐことができるように一層の努力を傾注しなくてはなりません。

戦後、株式会社として、第二の創業を目指した正直屋は、平成10年(1998)12月に、設立満50年の記念すべき節目を迎えることができました。この半世紀にわたる経営の成果を基盤として、新たな経営目標を定め、21世紀の市場に飛躍するため、正直屋は外食事業への本格的な進出を新たな柱として、第三の創業に挑戦すべく、固い決意をもって前進を開始いたしました。20世紀から21世紀へと新たな時代を迎え、経営環境がドラスチックに変化する中、平成23年(2011)3月11日、未曾有の大災害となった東日本大震災が発生、福島第一原発の放射能漏れという史上類を見ない甚大な原発事故を引き起し、さらには震災ショックによる経済活動の停滞や消費マインドの大幅な低下により、正直屋を取り巻く環境も大きく変化しました。

正直屋の歴史

少子高齢化、消費行動の変化、異業種のケータリング・中食市場への参入、単価の減少、安全・安心へのニーズの高まりなどの環境変化に適応し、正直屋ならではの新たな需要を創造していくため、東日本大震災の翌年(2012)、創業88周年を期して、最新の冷凍技術を活用し、日本一の高級食品メーカーを目指すことを宣言、天然自然の理にかなった「本物の素材」「本物の味」「本物のおもてなし」を追求して日本の食文化を伝えるという理念と、最新の冷凍技術を融合させた料亭工場の稼働を開始いたしました。さらに同年、正直屋のコンセプトショップとして、「銀座割烹里仙」を東京都中央区銀座8丁目8番の地に開設、日本の食文化の発展と伝承、日本料理の未来を担う人材の育成や調理技術・知識の向上を図る一方、「正直屋ブランド」「里仙ブランド」の向上を目指した取り組みを始めております。

平成25年(2013)には、料亭工場および銀座割烹里仙の本格稼働により、冷凍おせちをはじめとする正直屋の高級冷凍食品が、一流料亭・料理屋・大手百貨店・大手通販会社を中心に飛躍的な拡大に至りました。平成26年(2014)、創業90周年を期し、新たな成長戦略を推し進めるため、M&Aも視野に入れつつ、健康分野など社会性の高い新規事業開発を強化し、メガ&マルチフランチャイザー企業を目指す取り組みを開始しております。

我々は、長期事業構想に示した理想を実現するため、伝統の精神であるお客様第一の経営姿勢を貫きながら、変化に対応して自己の改革を重ねつつ、正直屋の使命達成に挑戦してゆかなくてはならない。これからも正直屋の社業に携わるすべての人々に、創業の精神を原点とする当社の信条をご理解いただけるよう、新たな意欲のもとに、2024年の創業100周年とその先へ向けた挑戦に立ち向かっていきます。

会社沿革

HISTORY

大正13年(1924年)9月 創始者・山﨑タメ、東京府王子2-529(国鉄赤羽駅前)において食堂経営を開始、商号を正直家とする。
(その後、正直屋に社名変更)
昭和6年(1931年)4月 陸軍諸官庁御用達商人として軍隊、軍需工場へ、また埼玉県川口市をはじめ周辺都市へ割烹料理仕出し、各種企画、給食の受託等を開始。
昭和20年(1945年)8月 終戦後、経営の本拠を東京都の赤羽から埼玉県の北浦和に移転。
昭和23年(1948年)12月 株式会社正直屋を設立。
昭和45年(1970年)4月 工場・会社内給食業務の受託に進出。また、埼玉県下数カ所の市役所内のレストランMFとして出店。
昭和45年(1970年)5月 FPパーティー事業部を新設し、企画制作、出張料理等の営業を開始。
昭和56年(1981年)6月 株式会社東京正直屋を設立。
平成14年(2002年)2月 ISO9001を本部、埼玉店、料亭工場で取得。
平成14年(2002年)10月 ISO9001を千葉松戸店、料亭工場で取得。
平成14年(2002年)11月 第24回食品産業優良企業等表彰事業、外食産業部門「農林水産大臣賞」受賞。
平成18年(2006年)3月 ISO14001を本部、埼玉店、千葉松戸店、料亭工場、TC事業部で取得。
平成23年(2011年)3月 東京都練馬区「料亭工場」において、冷凍食品事業を開始。
平成24年(2012年)10月 東京都中央区銀座に銀座割烹「里仙」を開店。
平成29年(2017年)7月 東京都食品衛生自主管理認証 認証施設に料亭工場が認証。
令和4年(2022年)4月 SDGsへの取組を本格化。

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