お食い初めは赤ちゃんの為にやり方通りにマナーを守って行いたい、と思っているママもたくさんいるかと思いますが、マナーばっかり気にし過ぎて赤ちゃんのかわいい瞬間を見られなかったり、せっかくのお祝いを楽しめないのは悲しいですね。しかし、ママやパパの親御さんを招待する場合には、最低限のマナーは知っていた方がいいので、滞りなく儀式が行えるような準備は事前にしておけるといいでしょう。
日本では昔からたくさんのお祝い行事がありますが、お食い初めもそのひとつで、赤ちゃんが無事健やかに100日目まで元気に成長できた事、そして赤ちゃんが今後食べ物に困らない様に、と願いが込められた儀式です。鯛をはじめとする、尾頭付きの焼き魚や赤飯、煮物、酢の物や吸い物などのメニューを豪華に揃え、用意した食器セットに盛り付け、赤ちゃんの前に用意します。最近では芸能人の夫婦がSNSでお食い初めの写真をアップしたりしているので、若いママやパパにもだんだんと認識が広がってきています。
「一生食べ物に困らないように」といった願いを込めて行います。赤ちゃんが生まれてから100日程度で行う場合が一般的ですが、ご家族の都合によりお宮参りの時に一緒に行ったりするので、行う時期は100日より前だったり、120日前後だったりと様々です。地域によってはお食い初めの事を百日祝い(ももかいわい)や箸揃えと呼ぶ場合もあります。食い初めには祝い膳と呼ばれるお祝いの料理や食器を用意して、赤ちゃんにご飯を食べさせる真似をします。その後には歯固め石という小石を使用して、歯が石のように硬く丈夫に生えてきますように、との願いを込めた歯固めの儀というのを行うのが一般的です。
地域によってお食い初めの内容が異なる場合があります。例えば儀式に呼ぶ人や儀式を行う場所も盛大に大人数招待してお店で行うような場合と、家族だけの少人数で自宅や実家で行う場合、またお祝いに用いる料理や食器の種類も様々です。儀式のタイミングも、生後100日前後の他に110日目、120日目に行う、とする地域があります。ですので、お祝いのタイミングを決めるときは、父母や祖父母に相談すると良いでしょう。
それではお食い初めの準備を始める前に、マナーを確認しておき、それを基に日程を決めたり服装を決めたりしましょう。
お祝いの主役として、白い着物と色付きの晴れ着を準備できるといいでしょう。近年はドレスやタキシード、袴風のベビーウェアを着せる場合もありますが、写真館などで写真を撮影する予定の方は、晴れ着を準備しましょう。地域によって異なりますが、お食い初めと「色直し式」が同時に行われることが多いのです。色直し式とは、今まで着ていた白い産着から、色付きの晴れ着に着替えさせる事です。その為にもきっちり昔ながらの伝統を守りたい方は2着用意できるといいですね。しかし外食する場合は荷物が増えてしまいますので、家族で相談してみましょう。
お祝い事なので、大安や吉日など縁起の良い日に設定すると良いでしょう。しかし、中には喪中の時期に重なっている方もいると思います。そういったやむを得ない場合は近しい親族に相談してみるのが良いでしょう。喪中はお祝い事を避けるのが一般的ですが、ささやかに実施する家庭もありますので、家族内で相談してみましょう。
たくさんの参加者が集まる場合、座席についても悩むところです。上座や下座のマナーはありますが、親族での集まりですのであまり堅苦しく考えないようにしましょう。通常、年長者は上座になるかと思いますが、お食い初めでは一番の年長者が赤ちゃんに食べさせる真似をしますので、赤ちゃんのお世話を主にするママはおじいちゃんやおばあちゃんの近くに座るなど、事前に部屋の間取りが分かるようなら調べてある程度決めておけると安心です。もし座席が決まっていなくても、当日に臨機応変に対応しましょう。
準備が順調に進んだらいよいよ当日です。当日にバタバタしないように、早目に当日の事も準備しておきましょう。
大人の参加者はスーツや着物などを着用することが多いようです。普段着で行う場合も、だらしなく見えないような服装を心がけるのがいいでしょう。妊娠しているママは体に負担の少ない、ゆったりとしたワンピースなどを着用するのがおすすめです。自宅の他に料亭やレストラン、ホテルでお食い初めを行う場合もあるかと思いますが、場所に合わせて服装を選んでも良いでしょう。レストランならワンピースで料亭なら着物など、ママも一緒におしゃれを楽しむのも素敵です。
大人数を招待して開催する場合は、参加者の皆様に正式な挨拶をして、無事に生後100日のお食い初めを迎えられた事の感謝を伝えられると良いでしょう。その場合は、お食い初めの儀式が始まる前に挨拶をします。そんなに大人数ではなく少人数で行う場合は挨拶を省略することもあります。ただし、都合を調整してお祝いしに来てくれた人に対して、個別に感謝の気持ちを伝える事は忘れないようにしましょう。
もしもお食い初めのお祝いに招かれたら、お祝いを持参するのがマナーです。そのお祝いとは、お祝い金でも、お祝いの品でもどちらでも大丈夫です。お祝い金の場合、金額の相場は地域によって異なりますので、父母、祖父母などに相談してみると良いでしょう。お祝い金を入れるお祝儀袋には「初膳御祝」や「祝御食初」とのしに入れます。「御祝い」のみでも特に問題はないでしょう。
お食い初めを行う為に覚えるマナーは以外とたくさんありますね。しかし、赤ちゃんの為に一生懸命覚えたマナーは、きっとすぐに忘れる事はありません。赤ちゃんの兄弟・姉妹が出来た時にも役立ちますし、ご親戚の赤ちゃんが100日を迎えた時にはアドバイスしてあげる事も出来ます。また、赤ちゃんが大きくなってから結婚し出産、そして親になりお食い初めをやる、となった時に「あなたの時はこうしたのよ」とマナーと一緒に思い出をお話できるといいですね。その時代のお食い初めと、今の時代のお食い初めを比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
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